2021.07.27スタッフBlog
その痛みはマッサージで和らぐ?頭痛のタイプと対処法を見極める。
「頭痛がするんだけど、マッサージはしてもいいの?」
お客様からよく聞かれる質問です。
答えは単純に「はい」でも「いいえ」でもありません。
ひとくちに頭痛といってもその原因や症状によって、マッサージをおすすめできる場合とそうではない場合があります。
では、どのような頭痛の場合にマッサージをおすすめできるのでしょうか?
また、マッサージをしてはいけないのはどんな症状でしょうか?
知っているようで知らない、頭痛のタイプ別の原因と対処法についてご紹介します。
目次
- ○ 頭痛はどうしておきる?
- ○ あなたの頭痛はどのタイプ?
- ・緊張性頭痛
- ・片頭痛
- ・その他の頭痛
- ○ マッサージしていいの?だめなの?
- ○ その他おすすめの解消法
- ○ まとめ
頭痛はどうしておきる?
「頭が痛い・・・」
頭痛は万人が経験した事のある最もポピュラーな痛みのひとつです。
頭痛の時、本当は頭のどこが痛みを引き起こしているのでしょう?
①脳細胞
②頭の血管
③頭周りの筋肉
答えは②と③です。。
脳細胞自体が頭痛を引き起こしているわけではなく、普段経験する頭痛の多くは、頭の血管が拡張したり筋肉が収縮することによって、これからの周りにある感覚神経が刺激されて起こると考えられています。
あなたの頭痛はどのタイプ?
頭痛と一言で言っても、症状は様々です。
くも膜下出血や脳腫瘍など脳自体に原因がある場合は、命に関わる危険性もあるため、経験した事のないような激しい痛みや吐き気に急激に襲われた場合はすぐに医療機関を受診していただく必要があります。
ただし、このようなケースはごく稀で、多くの方が訴える頭痛は、明らかな疾患のない機能性頭痛(慢性頭痛)と呼ばれるものです。
機能性頭痛には以下のようなタイプがあります。
緊張性頭痛
■症状
頭を締め付けられるような痛み。不意に始まり、ダラダラと長時間続く事が多い。
後頭部を中心に両側が痛む。吐き気を伴う事は少ない。
■原因
筋収縮性頭痛。
首筋から頭部にかけての筋肉のコリが原因であることが多い。
身体的・精神的なストレスが大きく関係する。
眼精疲労でも起こりやすい。
片頭痛
■症状
こめかみあたりがズキンズキンと痛む事が多い。吐き気を伴う事もある。
頭痛の前に目がチカチカする、視野がぼやけるなどの兆候が見られることもある。
個人差があるが、周期的に頭痛を繰り返すことが多い。
■原因
血管性頭痛。
頭の周りの血管が拡張して痛みが起きる。
痛みを誘発する要因として、ストレスからの急激な開放や、
天候(気圧の変化)、音や光、人込みなども関連していると言われている。
仕事が続いた後の休日や季節の変わり目などにも起きやすい。
女性ホルモンが関連するとも言われているので、
女性に多いタイプの頭痛だが、男性にもこのタイプは見られる。
その他の頭痛
■群発頭痛
片側の目の奥の激しい痛みが特徴。
真夜中眠っている時などに痛みで目が覚めることもあり、
いったん起こると群発地震のように1~2ヶ月間、ほぼ毎日起こる。
男性に多いと言われている。
■混合型頭痛
「緊張性頭痛」と「片頭痛」を併せ持つタイプ。
いわゆる頭痛持ちにはこのタイプが多いと言われている。
■生理中・更年期の頭痛
ホルモン、生理的なリズムの調子が悪くなって起こる。
特にストレスが多い、不摂生、冷え性などの素因を持つ人に多い。
生理中の頭痛は下腹部を温めるとよい。
マッサージしていいの?だめなの?
頭痛のタイプによりマッサージをおすすめする場合とそうではない場合があります。
緊張性頭痛の場合は、元々首や肩のコリから引き起こされているので、マッサージで筋肉の緊張をほぐす事によって血流がよくなり、痛みが軽減することがあります。
痛いからといって、首や頭ばかりでなく全身の施術をしてバランスを取る事、あまり強すぎる圧は避ける事がおすすめです。
片頭痛の場合は、血管が拡張して痛みがおきていると考えられるので、マッサージで血流がよくなる事で痛みが増幅する可能性があります。
直接頭や首・肩のマッサージをする事は避けた方がよいでしょう。
頭から離れた足や手先などをマッサージして全身の血流をよくすることや、リラクゼーションのためのマッサージは効果的な事もあります。
タイプに関わらず、頭がガンガン痛むようなひどい頭痛、痛みがマックスの時には、マッサージをするより横になって休んでいただく事をおすすめします。
頭痛のケアとしては、痛みが起こる前の予防としてのマッサージがおすすめです。
首や肩のコリが辛い方、頭痛持ちで定期的に痛みに襲われるという方は、普段からお身体のケアをしていただく事でそもそも頭痛がおきる事を防ぐ事ができるかもしれません。
眼精疲労のある方は、ヘッドマッサージもおすすめです。
その他おすすめの解消法
緊張性頭痛がダラダラ続く場合には、血流をよくするために、コリを感じる場所をホットパックなどで温めたり、入浴もおすすめです。(ズキズキと激しく痛んでいる時には逆効果なこともあります。)
体操やストレッチで身体をほぐしたり、眼精疲労がある方は、定期的に目を休ませたり温めたりするのもよいでしょう。
片頭痛が起きた場合には、痛む箇所を冷やす、こめかみを押さえる、といった対処法が一般的です。
光や音に反応して痛みが起きる事もありますので、静かで暗い場所で安静にしてください。
普段からストレスをため込まないようにすること、適度な睡眠をとることをも大切です。
まとめ
「頭痛が起きている時に、マッサージを受けるべきか、受けざるべきか。」
そんな疑問の解決に、お役立ていただければ嬉しいです。
■まとめ
・頭痛のタイプによってマッサージをした方がいい場合とそうでない場合がある。
・緊張性頭痛の場合は、肩や首周りの筋肉をほぐすマッサージは効果的。
・片頭痛の場合は、マッサージをする事で痛みが増幅する可能性がある。
・頭痛の予防のために、普段から適度な運動やストレッチ、マッサージを受けるのは効果的。
・痛みがピークの時には、無理に動かずに静かに休んだ方がよい。
頭痛の予防には楽種のボディケアコースや眼精疲労コースがおすすめです。
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